3月13日 区民文教委員会

◆委員(井上ノエミ君) 
 この陳情については、みんなの党は新たな人件費が必要なこと、新しい図書館が両図書館から比較的近い位置にあることから、不採択といたします。

◆委員(井上ノエミ君) 
 北斎美術館の経済波及効果の報告書についてですが、この中でミュージアムショップの販売による地域産業の振興の効果が述べられています。私はこのミュージアムショップはとても大事だと思います。
 ニューヨークのメトロポリタンミュージアムのミュージアムショップはとても大きくて、センスのよい、アート性の高い製品をたくさん販売しています。オンラインショッピングで、世界中のどこからでも、これらの製品を買うことができます。浮世絵は世界中で人気がありますから、よい製品を開発すれば海外でも販売できると思います。
 しかし、すみだのものづくりは零細企業が多いですから、墨田区からの資金のサポートが必要です。是非ミュージアムショップで販売するよい製品を開発するための制度をつくっていただきたい。また、外国人が買いたくなるような高級な製品を開発することも必要だと思います。
 浅草では買えないような製品をつくる必要があると思います。是非墨田区としてよい製品を開発するための支援制度をつくっていただきたいと思います。また、アートデザイナーからのアドバイスも必要だと思います。このようなコンサルタントが必要です。ミュージアムショップはすみだのものづくりに大変ポテンシャルが高いと思いますから、墨田区としても是非力を入れていただきたいと思います。ミュージアムショップの製品開発のための予算が必要だと思いますが、何か墨田区として考えていますか。
○委員長(西原文隆君) 
 今の質問の内容は産業振興と重なる部分がありますけれども、できる範囲内でご答弁をいただきたいと思います。

◎文化振興課長(渡辺一夫君) 
 私どもは、このミュージアムショップで売るグッズについては、非常に重要だと考えております。墨田区はものづくりのまちでございますので、是非来たお客様にオリジナルの質のいいグッズを買っていただきたいと思っております。
 おかげさまでスカイツリーができてから、区内のものづくり企業の商品開発の意欲が高まっております。したがいまして、区とものづくり企業とアドバイザーと連携をして、製品づくりに向けたスキームをつくってまいりたいと思っております。

◆委員(井上ノエミ君) 
 次に、指針の20ページに多文化共生のための政策があります。ここでは墨田区在住の外国人の日本文化体験プログラムの充実が書いてあります。墨田区には世界の多くの国から来た外国人が住んでいますから、そのためにいろいろな問題もあります。このような問題は、お互いの文化をよく知らないことから起こります。墨田区に住んでいる外国人が日本の文化を理解することは大事ですが、墨田区民が外国の文化を知ることもとても大事だと思います。それが本当の多文化共生になると思います。
 外国人の日本文化体験プログラムだけでなく、墨田区民が墨田区在住の外国人の文化を知るためのプログラムや日本人と外国人の交流を促進するプログラムを充実していただきたいと思います。いかがでしょうか。

◎文化振興課長(渡辺一夫君) 
 在住外国人との交流につきましては、外国人の方が日本に来て感じたことを話していただくお話会ですとか、あるいは日本文化体験ツアー、あるいは日本料理をつくっていただくなど、さまざまな催しをする中で交流を図っております。その中で相手の国の文化を知るとともに、日本の文化も知っていただいております。文化芸術活動はまさにそういうお互いが知り合うための非常にいい機会だと思っておりますので、現在実施しております事業に加えまして、さまざまなイベントを一緒にやることによりまして、お互いの考え方ですとか、あるいは日本に来て困っていること、何か援助できることなど、お互いに知ることによって、多文化共生に努めてまいりたいと考えております。